任意に変色温度の設定ができる可逆的サーモクロミズム反応系と、これを応用した感温変色教材を開発した。反応系は塩化コバルト・6水和物と低融点の固体アルコールからなり、両者を混合した粉末試料を加熱すると、アルコールの融点でピンクから青へ、冷却すれば青からピンクへの可逆的サーモクロミズムが確認できた。選択した固体アルコールの融点が変色温度となるため、これを適当に選べば任意性の高い温度目盛を持つ一連の示温材料の開発が可能となった。反応機構はアルコールの脱水作用によるものと考えられる。 簡単に調整できるため、学校現場で子どもたちがラミレートシール化したものを自作して、教材として使用できる。
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