学校教育現場で活用可能な、放射線教材の開発とその運用方法についてまとめた。単純な画像やパレットなどに詰めた塩化カリウムからの自然放射線は、放射性物質を含むか否かの測定に向いており、1~2講義時間でその違いを示すことが可能であった。高価な機器ではなく、簡易被ばく量計での測定で可能であった。その他、ゲーム感覚で放射性の鉱石を探す、PET診断や厚さ計のメカニズムを教えることが可能な教材を開発した。これらの結果を活用した実践教育を4回実施した。短時間で全てを教えることは不可能であり、最短の場合50分の講義と簡易実習であったが、興味を抱かせることは可能であり、どのような教材を用意するかが重要であった。
|