学習指導要領に粒子の柱が導入され,系統的な粒子概念の重要性が示された。粒子の量概念の中核の物質量は高校生にとって非常に難しい。これらの改善策を検討するために,文脈を基盤としたアプローチの代表としてドイツのChemie im Kontextプロジェクトの特質を明らかにした。また,中学生の粒子を量として捉える学習が十分でない現状を明らかにした。一部の粒子の量の学習により,他に転移する示唆を得た。これ元に,物質量の学習プログラムを開発・試行したが成果は十分でなかった。これより,文脈と概念からなる中等教育化学プログラムの開発が必要であることが明らかになった。
|