メタ認知とは自己を客観的に把握する上位の認知機能であり、問題解決を効率的・的確に行うのに重要であると考えられている。本研究は、小学生のメタ認知能力を育成するために、メタ認知能力を測定する方法とメタ認知的支援を伴う小学校算数指導法(メタ認知を「頭の中の先生」として説明し、その使い方の訓練をする授業法)を開発することを目指した。 成果として、算数文章題を解きながら考えたことのワークシートの記述からメタ認知得点を採点する方法を確立した。この方法によって小学校5年生のメタ認知能力を調査し、介入授業の効果を事前・事後調査によって検証した結果、メタ認知を意識づけ、訓練する授業が有効であることが示唆された。
|