研究課題/領域番号 |
24501135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
隅谷 孝洋 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 准教授 (90231381)
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研究分担者 |
井上 仁 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 准教授 (70232551)
多川 孝央 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 助教 (70304764)
安武 公一 広島大学, 社会(科)学研究科, 講師 (80263664)
山川 修 福井県立大学, 学術情報センター, 教授 (90230325)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 学習支援システム / 学習履歴データ分析 |
研究概要 |
研究実績 平成24年度の研究計画は1.授業可視化プラットホーム VisPの拡張(a.データベース連携機能の拡充 b.他システムとの連携機能の開発)ならびに2.学生のための可視化情報の検討、であった。 1a のデータベース連携機能の拡充に関しては、eポートフォリオシステムへの対応を中心に実施した。eポートフォリオシステムは現在急速に利用が広がりつつあるツールで、授業だけでなく学習者個人に焦点をあてたシステムであり、本研究の目的である「学習者に有用な可視化」という観点からもその対応は必要なものである。取りかかりの具体システムとして、オープンソースで国内でも広く利用が進みつつある Mahara を対象に、利用の形態やデータベースの構造などを考慮し、データ連携のための開発に着手した。平成25年度以降、実際のデータを使って教員学生に有用な可視化手法を検討し、他のeポートフォリオシステムへも応用可能な結果が出ればと期待している。 1b の他システムとの連携機能の開発については、まだ一般的に利用されている認証連携システムである Shibboleth や OAuth の調査を開始した段階で、開発としては進んでいない。平成25年度以降エフォート量を調整し進めていきたい。 2の学生ための可視化情報の検討については、掲示板への書き込みなど学生相互のやりとりを複雑ネットワークの手法を用いて分析し、その結果を可視化することを検討している。平成24年度は、社会資本の概念をネットワークへ導入し分析を精緻化することを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「研究実績の概要」欄にあげた3件について、2番目の他システムとの連携開発については、認証連携機能の開発→可視化結果を提示するAPIの開発と進む予定だったが、まだ実施がすすんでいない。
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今後の研究の推進方策 |
「やや遅れている」状態だが、特に技術的な問題が発生しているわけではないので、当初計画書の方針通り研究を推進していく。具体的には、まず他システムとの連携機構を開発、広島大学で運用しているBlackboardや共同研究者が運用するMoodleなどのLMSと実際にログデータのやりとりをして、可視化結果を提供できる所まですすめたい。さらに、可視化モジュールを複数開発し、学習者がより深く学んだり、モチベーションを高く保つために有用な可視化結果とはどんなものかについて、授業実践を通して検証する。
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次年度の研究費の使用計画 |
他システムとの連携システムを構築するため、Linuxサーバ(30万円)を一台購入する。研究打ち合わせおよび情報収集・成果発表などのための国内旅費 20万円、情報収集・成果発表などのための海外旅費 50万円、その他資料収集及び消耗品などのため 10万円を使用する予定。
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