研究課題
基盤研究(C)
本研究は,縄文時代人骨を調査の対象として,人骨に残された生活痕跡の多角的な分析と検討を行い,遺跡単位あるいは地域単位の小個体群に分けた生活史・生活誌の多様性を明らかにしようとするものである。近年,古人骨のDNA解析の観点からも,いわゆる「縄文人」を均一な集団として捉えることが難しいことが示唆されているが,本研究において特性の把握を試みた遺跡間においても,形態,病変,食性などの観点から,縄文時代には多様な人々が存在していた可能性が示唆された。
人類学