我々はmicroRNA-205 (miR205)の発現低下を見いだした。miR205の過剰発現株を作成し、miR205過剰発現株では薬剤感受性を増大させることが判明した。 in vivo解析では、miR205過剰発現株は骨微小環境で増殖する像は見られなかった。miR205が制御する因子としてCathepsin Dが同定され、この発現は乳癌のStage, TNM分類のTと良い相関が見られた。 以上より、miR205は骨微小環境での生存および薬剤耐性に関与し、その発現を低下させることで腫瘍間質相互作用を誘導する腫瘍細胞にCathepsin Dの発現を上昇させることが判明した。
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