米オークリッジ国立研究所高束同位体原子炉HFIRに改良型の広角中性子回折装置(Wide Angle Diffractometer: WAND)を設置して、ポリマー等の空隙に存在する水・氷の構造を調べるとともに、そのポリマー等に水中の放射性セシウムイオンが吸着される過程を研究した。種々のポリマー及びポリマー複合体等を分析した結果、特定のスケールの空隙を持つポリマー複合体が高い効率で安定的にセシウムを捕獲することが明らかになった。本研究では、本ポリマー複合体の製造特許を出願するとともに福島の企業の事業化に協力した。
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