本研究では、女性における単独および複数で荷物取り扱い作業時の身体的負担を、筋電図、心電図、負担感により評価した。その結果、単独作業条件下では男性と比較すると女性の方が、肩部の筋負担が高まっていることが明らかになった。しかし、荷物の重量が異なる条件下において結果に十分な再現性が得られなかったため、再検証が必要である。 単独作業条件と2人作業条件の比較では、2人作業条件の方が、全般的に筋負担が高まる傾向が認められた。また、女性よりも男性の方が、筋負担が高まる傾向も一部認められた。この理由として、作業者間の指先端高差、筋力差、荷物取扱い動作のタイミングの差などが影響している可能性が考えられる。
|