研究課題/領域番号 |
24510389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
手嶋 昭子 京都女子大学, 法学部, 准教授 (30202188)
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研究分担者 |
南野 佳代 京都女子大学, 法学部, 教授 (60329935)
澤 敬子 京都女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60340444)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / アメリカ |
研究概要 |
平成24年6月4日から10日にわたり、米国ハワイ州ホノルルにおいて、2012年度International Conference on Law and Societyに参加し、6月7日には報告を行った。ここにおいて、DV問題に対する海外各国の状況や取り組みについて、出席者・報告者と情報交換を行うことができた。また、6月6日にはホノルルにおいてDV被害者支援活動を行っているNGOであるDomestic Violence Action Center(DVAC)にて、スタッフから聞き取りを行った。また、9月10日~11日まで米国ハワイ州ホノルルで開催された"Pulama i ka 'ohana: Wommen's Conference -Violence against Women is a Community Health Issue in Asian & Pacific Islands Famlies"に参加し、米国とりわけハワイ州におけるDV対策、被害者支援について最新の知見を得、報告者・参加者と情報交換を行った。上記により、米国の中でも日本の伝統的文化に類似するハワイ先住民、アジア圏移民のコミュニティにおける婚観とDV問題の関連性につき、最新の知見を得、日本の状況の分析に大きなヒントを得ることができた。 なお、研究代表者、分担者、連携協力者により下記の日程で研究会を開催し、婚姻制度の問題点や海外諸国の状況、社会科学の近接諸分野における婚姻研究等につき、検討を行った。第1回:平成24年7月28日、第2回:平成24年9月3日、第3回:平成24年12月26日。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
米国ハワイ州以外に海外調査を行えなかった。他州については、文献・インターネット等により情報収集を進めているところである。また、日本法における婚姻観の抽出作業について、民法以外の婚姻に関わる法領域の検討が終了していない。現在進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度の研究計画で実施が終了していない、米国の状況の把握と、日本法における婚姻観の抽出を平成25年度前期に終了する。また、平成25年度の研究計画に従い、フランス等の海外調査を実施し、大陸法系における婚姻制度とDV問題への法的対応の連関について検討する。また、社会科学の隣接諸分野において婚姻等カップル関係と、そこにおける暴力の問題がどのように分析されてきたかを考察する。平成26年度においては、日本における実態につき聞き取り調査を行い、過去2年間の調査研究の成果と照らし合わせ、研究成果の公表のための、情報整理と知見の分析・検討を行い、論文作成・学会報告等による研究成果の公表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
8月に米カリフォルニア州サンディエゴのFamily Justice Centerに訪問し、聞き取り調査を行う予定のため、海外調査旅費30万円。 9月に仏トゥールーズで行われる国際学会(RCSL Congress 2013 Sociology of Law and Political Action)で報告する予定であるため、参加費14万円。 調査研究に用する文具代として3467円。
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