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2014 年度 実績報告書

生命倫理学におけるモンスター概念の変遷とその役割―メタファーとしての奇形―

研究課題

研究課題/領域番号 24520009
研究機関山梨大学

研究代表者

香川 知晶  山梨大学, 総合研究部, 教授 (70224342)

研究分担者 大谷 いづみ  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30454507)
竹田 扇  山梨大学, 総合研究部, 教授 (20272429)
川端 美季  茨城大学, 教育学部, 研究員 (00624868)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードモンスター / 怪物 / 奇形 / 生命倫理学
研究実績の概要

最終年度は各研究分担者が各々これまでの研究経過を踏まえ、暫定的なまとめの作業を行い、その成果を12月の研究会(於・東京)で相互に確認した。同研究会では現代哲学の専門家による講演を行うとともに、本研究課題に関する助言を得ることができた。
本研究課題では当初、生命倫理学における「モンスター」概念の使用が医学的な意味から出発し、次第に医学的意味を離れ、医学的な「奇形」という限定を超えてもっぱらメタファーとして機能してきたものと推定する作業仮設を立て、その仮説の下にこの概念の意味の変遷過程を明らかにすることを目指し、研究を遂行してきた。そのため、医学的なモンスター概念の確認から始め(初年度)、次いで概念のメタファー機能を探るために医学博物館における展示に焦点を合わせ、海外調査も含め、展示の実際を検討した(次年度)。その結果、西洋思想史においては、モンスター概念の変遷は当初の作業仮説のように医学から社会へという単線的な理解では十分に把握しきれないことも明らかとなってきた。そのため、最終年度では、従来の作業仮説を再検討するとともに、生命倫理学における議論の背景を歴史的に拡大して本研究課題を見直すとともに、生命倫理学周辺の問題を含めるために公衆衛生史的観点からの考察も加え、検討作業を行い、検討結果を書籍として刊行することを目指した本研究課題に基づく研究会及び哲学関係の研究会における発表をいずれも3月(於・東京)に行った。そこで検討した内容については、各研究分担者による著作、論文としてできるだけ早期に公表する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Anatomy of the levator claviculae muscle, with an overview and its history.死に至る憐れみ――啓蒙・抵抗・応答の一九七〇年代2014

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 雑誌名

      Anatomical Science International現代思想

      巻: 42(13) ページ: 178-197

  • [図書] 高齢者のこころとからだ事典2014

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ(日本老年行動科学会監修・大川一郎編集代表)
    • 総ページ数
      626
    • 出版者
      中央法規出版
  • [図書] 公衆衛生実践キーワード 地域保健活動の今がわかる 明日がみえる2014

    • 著者名/発表者名
      香川知晶(鳩野洋子・島田美喜編集)
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2016-06-01  

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