研究課題
基盤研究(C)
批判法学の実用化に向けて、その代表的理論家ダンカン・ケネディが提出している法的思考の発展図式「古典派(演繹)→社会派(目的論的解釈)→現代派(政策分析)」を参照しつつ、わが国の法的思考(とりわけ錯誤論)の史的展開の再記述を行った。また、その前提として、批判法学の他の理論――ロベルト・アンガーの歴史社会学、カール・クレアらのネオ・マルクス主義的法社会理論、フランシス・オルセンのフェミニズム法学――との比較検討を通じて、当該図式がもつ意義を確認する作業も行っている。
法社会学