障害者の賃金、それに対応した所得保障のあり方などに関する、オーストラリア、カナダ、アメリカ合衆国、台湾の比較研究から、以下のことが指摘できる。第1に、能力査定型賃金制度を採用することが、技術の習得や生産性の向上に効果があると考えられていること(豪、台)、第2に、支払い可能な賃金を設置するために能力査定基準に賃金を低下させる要素が含まれることがあること(豪BSWAT)、また事業所内部で査定をおこなう場合、能力査定基準やその適用のあり方によって、支払可能限度額を踏まえて算定することによって、生産性に対応した賃金額ではなくなっている傾向があること(台)ことである。
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