これまでの研究成果として、大きく分けると2つの内容となる。一番目として、5つのパラメータをもつ第2種の一般化ベータ分布を用いた所得分布の推定の研究を行った。2番目として、対数正規分布を仮定して不平等度を含む確率的ボラティリティモデルを開発し、不平等度を表すパラメータの変化にランダムウォーク型を仮定した場合のモデルおよび定常性を仮定した場合のモデルを推定して、2つのモデルの比較を行い、時系列の性質を調べた。 これらの研究は、所得分布をモデル化し、また時系列へと拡張するための有用なモデルを与えると同時に、計算機インテンシブなMCMC法によって推定方法も提供することができた。
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