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2012 年度 実施状況報告書

オフショアリングと日本の賃金構造

研究課題

研究課題/領域番号 24530324
研究種目

基盤研究(C)

研究機関早稲田大学

研究代表者

横田 一彦  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40390819)

研究分担者 浦田 秀次郎  早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (10185085)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードオフショアリング
研究概要

2012年度はオフショアリングの国内賃金に与える理論的な検討と同時に実証研究の本格的なサーベイを実施した。オフショアリングの理論が本格的に研究され始めたのは比較的最近のことであり、Grossman and Rossi-Hansberg(2008)以降の成果を中心にサーベイと本研究で使用する理論的枠組みを考察した。
実証研究のためのデータの利用可能性を調査した。中国データに関しては日系企業のデータベースと中国の工場レベルのデータをリンクする可能性を模索した。また,中国,香港進出日系企業にインタビューを試み,日本経済への影響に関して知見を得た。また,企業の海外進出にともなう雇用構造に変化が起きている台湾の状況を知るため、この分野で著名で活発な研究活動をしている台湾国立政治大学のChen Kun-Ming教授にインタビューし、現在の台湾におけるオフショアリングと賃金構造の変化に関する情報を交換した。その結果として,今年度中に,理論モデルをレビューし、実証研究に使用するモデルを示した第1論文を作成し,早稲田大学のワーキングペーパーとして公開し、コメントを募る予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大幅な遅延は現在のところなく,概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

Mathematicaによる数値計算を実施する。
第1論文の作成と同時に、1次の実証結果をもとにオフショアリングの賃金格差への影響に関する英語の論文を作成し(第2論文)、国内外の学会で発表できる準備をする。学会発表で得られたコメントをもとに論文の修正を施す。

次年度の研究費の使用計画

Mathematicaの購入 30万円
海外現地調査,学会報告旅費,インタビュー調査30万円×3回
プリンター備品(インク,紙)購入 10万円

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] R&D Spillovers and Foreign Market Entry: Acquisition vs. Greenfield Investment2012

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiko Yokota
    • 雑誌名

      International Economic Journal

      巻: 26 ページ: 265-280

    • 査読あり
  • [図書] 「重力方程式は何を推計しているのか」,浦田秀次郎、栗田匡相編著『テキストブックアジア経済統合』2012

    • 著者名/発表者名
      横田一彦
    • 総ページ数
      65‐84
    • 出版者
      勁草書房
  • [図書] 「技術的外部経済と工業化政策」,弦間正彦、吉野久生編著『技術選択と経済発展』2012

    • 著者名/発表者名
      横田一彦
    • 総ページ数
      13‐28
    • 出版者
      アジア経済研究所
  • [図書] 「東アジアの経済統合:貿易構造の変化と統合の利益」,松岡俊二・勝間田弘編著『アジア地域統合の展開』2012

    • 著者名/発表者名
      横田一彦
    • 総ページ数
      101-117
    • 出版者
      勁草書房
  • [図書] 「経済統合‐日本の進むべき道」,川邉信雄、嶋村紘輝、山本哲三編著『日本経済の成長戦略』2012

    • 著者名/発表者名
      横田一彦
    • 総ページ数
      53‐64
    • 出版者
      中央経済社

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公開日: 2014-07-24  

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