子どもの言語発達に有効な働きかけ行動を母親の言語入力の社会-実用的特徴、身振り、音声模倣の観点から明らかにした。子どもの年齢により言語発達に有効な働きかけは異なっていた。2歳の子どもの表出語数にプラスの効果がある働きかけは9ヶ月児では発話に身振りを伴わせること、共同注意中の提示の身振り、12、 14ヶ月児の共同注意中の子どもの注意・関心にそった叙述発話、14ヶ月児の共同注意中の指示・命令、相槌であった。母親の言語入力の社会-実用的特徴は言語出現期に有効であった。言語出現後では、子どもの発話の母親の模倣は感嘆詞の繰り返しや助詞・助動詞の拡充模倣が33ヶ月の子どもの言語発達にプラスの効果があった。
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