格子Glashow-Weinberg-Salam模型では,カイラルなゲージ結合のため有効作用は複素数部分をもつ.複素数作用をもつ系の数値シミュレーション法として,経路積分を複素領域に拡張し,特にLefschetz thimble上に経路を取ることで作用を実数化し,確率的な手法に持ち込むアプローチが提案されている.我々は,Lefschetz thimble上でのHybrid Monte Carlo法のアルゴリズムを定式化し,有限密度下のcomplexλφ4乗模型(相対論的Bose Gas系)に適用した結果,L=4格子上でcomplex Langevin法等による結果と矛盾しない結果が得られた.
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