素粒子論において、素粒子間の相互作用が系の振る舞いにどのように影響するかを理解することが重要である。特に、相互作用が強い場合には一般的な処方は知られておらず、理論ごとにその特徴に応じた取り扱いが必要となる。超対称性、すなわちボゾンとフェルミオンの間の対称性がある理論においては、強結合であってもいくつかの物理量を厳密に計算する局所化と呼ばれる処方が知られている。本研究課題では3次元や5次元のいくつかの時空において分配関数を厳密に与える公式を導出し、いくつかの理論の間の双対性(見かけが全く異なる理論であっても物理的に等価であるという現象)を確認することなどに成功した。
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