研究概要 |
原著論文として,Genki Ichinose, Yuto Tenguishi, and Toshihiro Tanizawa, Physical Review E, Vol. 88, 052808 (2013)を公表した。これは,ノードの連続的な除去と追加等のトポロジー変化を受けるスケール・フリー・ネットワーク上の協力進化ゲームにおいて,もっとも協力戦略を維持するトポロジー変化に関する数値実験報告である。この実験により,協力戦略の維持におけるネットワーク内のハブノードの重要性が明らかになった。また,ノード結合間の次数相関の効果も調べられている。 また,次数相関を持つ複合ネットワーク系の解析的取扱を可能にする一般論構築に関して,International Workshop on Phase Transition, Critical Phenomena and Related Topics in Complex Networks (Sapporo, Japan, Sept 9-11, 2013)において招待講演を行っている。 その他国際会議等で,[1]高専での卒業研究へのネットワーク科学の導入例の紹介(NetSciEd2,Copenhagen, Denmark, Jun 3, 2013)[2] トポロジー変化を伴うスケール・フリー・ネットワーク上での協力進化ゲーム(STCAN2013, Copenhagen, Denmark, Jun 3, 2013),[3] 複雑ネットワークを用いた時系列解析の新手法(NetSci2013, Copenhagen, Denmark, Jun 5-7, 2013) [4] 複雑ネットワークを用いた多自由度時系列解析の新手法(NOLTA2013, Santa Fe, New Mexico, USA, Sept 9-11, 2013などの発表を行った。
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