研究実績の概要 |
最終年度の成果を,Toshihiro Tanizawa: "The Generating Function Approach to Percolation on Complex Networks with Multiplexity and Degree Correlation," the Proceedings of "International workshop on Phase Transition, Critical Phenomena and Related Topics in Complex Networks," Topologica, vol.3として発表予定(査読通過)である。これは,次数相関を持つネットワーク複合系のパーコレーション一般論を母関数法を用いて構築したもので,本研究課題の「強相関複雑ネットワーク上のパーコレーション一般論の構築」という目的を達成するものである。 またその他にも,2014年6月に米国カリフォルニア大学バークレー校で開催された国際研究集会NetSci2015において,相互依存するネットワーク複合系で起こる爆発的な連結性の崩壊をToshihiro Tanizawa: "Convolutional collapse in multiplex random regular graphs," NetSciSat2014 (Physics of Multilayered Interconnected Networks, Satellite Meeting in NetSci2014), UC Berkeley, CA, USA, Jun 2, 2014.にて発表した。 この成果は,個別のネットワークではなくネットワーク複合系の物理的性質の解明に向かう現在のネットワーク科学の研究の流れに沿うものであり,新たな研究課題を内包する発展性を持つものである。
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