様々な物質を低い濃度まで簡単に測定するには高価な分析装置が必要になる。本研究では低濃度の物質(環境汚染等に関係するリン,銅,マンガンなど)を発色試薬と反応させた後,フィルターでろ過して補集する方法に着目した。フィルターに補集した物質の発色の度合いを直接測定できる装置として,光源に発光ダイオードを用いる手のひらサイズの装置を開発した。低消費電力で電池駆動も可能なので,現場での分析も可能である。この装置,方法により,高価な装置を用いることなく,リンなどの環境汚染物質やフェロシアン化物のような食品添加物を高感度に測定することができた。
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