研究課題
基盤研究(C)
硫黄と水酸化カルシウムの混合溶液を用いて、ボールミル内での回転撹拌によってアスベスト繊維は99.9%以上分解した。アスベスト分解物中の硫黄化合物の酸化数は反応時間とともに-2から、0, +2, +4, +6と順次増大した。硫黄の酸化数が大きくなると化合物のイオン半径は増大する。従って、結晶層間に貫入した分解剤のイオン半径の増大がアスベスト繊維の結晶破壊をもたらしていることが明らかになった。
分析化学