時間,空間において局所的に取得したデータから大域情報を獲得する手法について考察し,システムの構築を試みた.具体的には,平成23年の東日本大震災関連の被災とその後の復興過程に関する広域での地理学的,社会的な時間変化を可視化する試みを行った.そのため,24年度より継続して,東北地方の太平洋沿岸の都市部の画像データの収集を行ってきた.こうして得た大規模画像データベースを元に,市街地を時空間的にモデル化し可視化をすると同時に,変化の意味を理解する.すなわち,街がどのような被害を受け何を失ったか,そして,そこからどのように復旧,復興してきたのかを少数の観察から捉える方法を検討し,アーカイブ化を行った.
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