研究課題/領域番号 |
24560541
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
管野 政明 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80554261)
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キーワード | 受動的システム / 制振制御 / 達成可能性能 / 国際研究者交流 / イギリス |
研究概要 |
イナータと呼ばれる受動的機械素子による制振性能の向上に関して,H2ノルムやH∞ノルムと呼ばれる指標を用いて評価した場合,性能向上は見られることは確認できたが,その向上量はかなり限定的であることも確認できた.H2ノルムやH∞ノルムは計算しやすいこと,物理的な意味もあることから有用な指標として制御の分野では多用されているが,振動部の最大振幅やロバスト性などその他現実的な指標も用いて,イナータの有用性を検証しているところである.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年3月より,内閣府総合科学技術会議事務局の上席政策調査員の兼業を行うこととなり,単純にかけるべきエフォートがかけらなれなかった.また,夏季休暇中は海外共同研究者を訪問することができたが,春季休暇中は,訪問を予定していたが,新潟と東京の往復による疲労のため体調を崩し,訪問をキャンセルするなど,共同作業を進めることができなかった.以上の理由により,研究は遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
計画された研究内容を変更する特段の理由はないため,まずは平成25年度の実施計画に基づき研究を進める.また,スケジュールを調整して海外共同研究者のSmith教授を訪問できるようにする.一方,内閣府上席政策調査員の任期は平成27年2月までであり,それまではどうしても十分時間が取れないため,研究期間の延長も視野に入れて,計画の見直しも行っていく.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年3月より,内閣府総合科学技術会議事務局の上席政策調査員の兼業を行うこととなり,当該課題に対するエフォートが十分取れなくなり,研究に遅延が出ている.そのため,予算の執行も予定額よりも少なくなっている.また,本来当該課題の予算にて執行するべき計算機の購入,ソフトウェアライセンスに関して,他の予算より執行したため,物品費,その他からの支出が少なくなっている. 平成26年度には,海外共同研究者を複数回,長期に訪問し,旅費の使用が増えるつもりである.ただし,内閣府での業務次第では,海外出張が難しくなる可能性もある.
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