本課題はこれまで把握が困難であった都道府県レベル以下の住宅ストックの実態ならびにその地域格差を把握する手法を検討することを目的とした。まず人口動態に着目し、住宅需要の変動と住宅ストックの実態を結びつけるべく検討を重ねた。ここからDID人口の動態に基づいて地域を類型化することを導き、それとストックの諸相との相関を検証した。住宅ストックの諸元のうち、空き家率と住宅寿命については地域類型との対応関係を詳細に分析している。最終的に、都道府県以下の対象地域については地域類型にあてはめて、実態を推測する方法を提案している。合わせて視察調査も実施し、住宅ストックの実態把握と将来的施策の在り方を検討した。
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