オカラなどの廃棄系バイオマス(WB)は水中の可溶性色素や金属イオンを吸着でき,特に,オカラは凝集能も有することから,少なくとも三機能を有した多機能水処理剤への応用が示唆された。また,マイクロ波加熱法の使用によりWBを短時間で効率良く液状化でき,容易にポリウレタンフィルム(PUF)を合成できた。得られたPUFの機械的性質は,アカマツなどから合成したものと同程度であった。さらに,密閉系で液状化することで開放系より効率よく液状化できることもわかった。最後に,コメ粉等のWBはイオン液体中で容易に効率よくグルコースにまで分解できたが,バイオエタノールの生成にまでは至らなかった。
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