従来の電子サイクロトロン(EC)波を用いた加熱法では不可能であった波動の遮断密度以上のプラズマ加熱を、プラズマ実験装置高磁場側からのEC波入射を可能とすることにより達成される電子バーンシュタイン波へのモード変換を利用して実現した。 また、大電力のEC波ビームがプラズマに吸収されなかった場合のLHD真空容器の損傷を防ぐためのインターロックシステムを構築した。このインターロックシステムはLHDにおけるEC波を用いた定常実験の進展に大きく寄与し、2014年には350kWのEC波電力で1.1×1019 m-3の線平均電子密度、中心電子温度2.5keV以上のプラズマを39分間維持出来た。
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