高山帯における各種環境に対する二次代謝産物、特にフラボノイドを用いた植物の環境適応を研究するために、ヨモギ属、キク属各種、シオガマ類などの高山帯あるいは亜高山帯に生育する植物を材料として、それらに含まれるフラボノイドの質的および量的解析を行った。またこれと並行して類似した激しい環境である、直接潮風や塩水にさらされるフクド、ハママツナ、ハマサジのような海岸に生育する植物のフラボノイドやフェノール系化合物についても同様の解析を行った。これらについては年間を通して経時的にサンプリングを行い、その変動も調査した。
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