本研究の目的は、森林資源を活用した液状化対策技術を開発し、液状化災害を低減することである。南海地震による被害が想定される高知県をモデルに、丸太を活用した液状化被害軽減策と地球温暖化対策対策工法を両立する新しい対策技術を開発し、現地調査,室内試験、アンケート調査などから有用性を評価した。具体的には、丸太打設よる地盤の締固め効果に関して、複数の現地実験や室内試験により検証し、打設前後の結果の比較から提案工法の妥当性を評価した。さらに、丸太の活用によるCO2排出削減効果、地域産業への波及効果をアンケート調査などから分析し、丸太打設に伴う炭素貯蔵効果を定量的に示した。
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