森林土壌CO2フラックスの空間変動に林床植物の生物多様性がどのように効いているかを解明した。羊ヶ丘試験地と千歳試験地の平坦林に50mラインを張り、ライン上の63点で土壌CO2フラックスと林床植生、土壌サンプルの調査を行った。地形が平坦であっても、土壌CO2フラックスに空間依存性があることがわかった。羊ヶ丘試験地ではチャンバーから最近木までの距離が、千歳試験地では林床植物の生物多様性が土壌CO2フラックスの空間変動に対して有意に影響していた。立地変動の小さい平坦林で調べることで、林床植物の多様性や樹木といった生物要因が土壌CO2フラックスの空間変動に影響している可能性が示唆された。
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