良好な水質の地下水と、水質が良くない地下水が混在している箇所における揚水手法として、1本の井戸内に仕切り(ここでは空気パッカーによる止水装置)を設け、仕切りによって隔てられた複数の深度にポンプを設置することによって、それぞれのポンプから独立に地下水を揚水する技術(二重揚水技術)を開発した。試作機による試験では、それぞれの深度から揚水された地下水の水質の違いが保たれ、両者の混合は起こらなかった。本技術により、沿岸地域や津波の被災地域等、帯水層の一部が使用できない地域においても、良好な水質の地下水が利用可能になることが期待される。
|