ディーゼルエンジンの排ガス中の微粒子(PM)、窒素酸化物(NOx)の排出量は非常に多く、この二者はトレードオフの関係にある。この研究では5種の樹木エッセンシャルオイルをディーゼル燃料に少量添加してエンジンを駆動させた。排ガス中のPM濃度はエッセンシャルオイルの添加により著しく減少し、燃焼効率は向上した。一酸化炭素・二酸化炭素などの濃度には大きな変化はなかったが、NOxは少しながら減少する傾向にあった。以上、エッセンシャルオイル添加はディーゼル排ガスのPM濃度低下とNOx低下を同時に果たすことを明らかにした。
|