キレート樹脂に担持固定化した銅触媒12% Cu/CR11および7% Cu/CR20を開発し、触媒依存的な芳香族第一級アミン類および芳香族アジド化合物の選択的合成法を確立した。これまでに報告されている均一系触媒による芳香族アミド化反応では、芳香族アジド化合物のみを選択的に合成することが困難であったため、12% Cu/CR11を触媒としたアジド化反応の利用価値は高い。また、7% Cu/CR20を用いた芳香族第一級アミン類の合成では、反応を円滑に進行させるために触媒の増量が必要であるが、リガンド等の添加剤を全く必要としない選択性の高い反応として確立することができた。
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