心臓の電位依存性カリウムチャネルKCNQ1チャネルについて、その修飾サブユニットのKCNE1がKCNQ1電流へ与える影響について検討した。KCNE1の結合数が増えるほどチャネルが開きにくくなることが明らかとなり、またKCNE1をKCNQ1から遠ざけるほどKCNQ1電流の活性化が遅くなることもわかった。別の電位依存性カリウムチャネルであるKv4チャネルについても、KCNQ1と同様に、修飾サブユニットKChIPおよびDPP10の発現量依存的にKv4電流の性質が変化することを明らかにした。以上の結果により、心臓などにおいて、イオンチャネル修飾サブユニットの発現量が重要である可能性を示した。
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