知能・運動能力の遅滞を来す新生児高体温低酸素虚血脳障害の動物モデルの確立を目的に、モデルの知能・運動能力を時系列的に評価した。麻酔下に日齢7のラットの左総頸動脈結紮後、酸素8%・環境温40℃・15分の負荷を与えた。成長後、ステップダウン型受動回避テストにより嫌悪体験回避時間を、ロータロッドテストにより回転ロッド滞在時間を測定した。行動実験後に解剖学的に障害側大脳半球幅と組織学的に障害側海馬CA1領域面積を測定した。 行動実験では、モデル群においては行動試験の成績が有意に悪化し、大脳半球幅や海馬面積の縮小がみられ、ラット・モデルの作成・評価する方法を確立できた。最終成果は国際学術誌に投稿中である。
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