カハールの介在細胞(ICC)および平滑筋細胞のcDNAライブラリーを差分化法により解析し、ICCに特異的に発現する複数の分子を見出し、その中で免疫グロブリンスパーファミリー細胞接着分子CADM1に注目し、検討した。ICCのcounterpartである消化管間質細胞腫(GISTs)におけるCADM1の発現を調べたところ、小腸ではGISTsのほとんどにCADM1が発現しているが、胃のGISTsではほとんどに発現がみられないことがわかった。GISTsにおいて部位特異的にCADM1が発現していることは、ICCの部位特異性を反映している可能性を示唆した。
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