生活習慣の欧米化により糖尿病患者が増加しており、糖尿病患者やその予備群に対する生活習慣改善や病識を深めるための啓蒙は重要である。しかし治療の長期化により、服薬コンプライアンスや生活習慣改善の不良を来たし、合併症を併発するケースも少なくない。本研究では、糖尿病患者の服薬コンプライアンスの改善を目的に医療従事者と患者個々人の病態や治療に即した説明をサポートするコミュニケーションツールとして、システム生物学的手法を用いて血糖値制御に関与するシグナル伝達経路や代謝経路、さらに血糖降下薬の作用機序を実装した糖尿病シミュレーションモデルをCell Illustrator (CI)を用いて開発した。
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