一卵性双生児を用いるという、一致した遺伝的バックグラウンドの条件下で臨床検査値に及ぼす環境要因を厳密に検討する研究である。予備研究として、ゲノムのメチル化率がメチル化関連酵素をコードする遺伝子の多型によって異なることと、病態に関連することを報告し、遺伝子のメチル化が病態に影響し、ひいては臨床検査値にも影響しうることを明らかにした。研究期間中にサンプリングした一卵性双生児約300組のなかから甲状腺自己抗体の陽性・陰性がペア内で一致しない一卵性双生児約25-30組について、ゲノムDNAのメチル化の差異を解析中である。
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