研究課題
L-asparaginase適応悪性腫瘍疾患の探索のために、東京大学先端科学技術研究センター分子生物医学浜窪隆雄教授とともに、新たなFl ow cytometry法による測定系のためのモノクローナル抗体の作成し(Hybridoma (Larchmt). 2012 1(5):325-32.)2011年10月3日に特許出願した。この抗体を用いて、白血病臨床検体でASNS発現とL-asparaginase感受性を同時に測定し解析システムの有用性を検討し確認した。臨床での有用性を加えて特許強化し、補正書を提出、併せて2013年4月9日に国際出願した。急性骨髄性白血病(AML)症例の検討結果は、2013年9月のEurope Academy of Peadiatrics (EAP)にてフランスLyonにて発表した。この際に、ヒトLyon に本社がありRBC内封入アスパラギナーゼGRASPAの開発をしているERYTECH Pharma SAの研究担当者と会談をした。GRASPAは、欧州と米国で希少薬指定を受けている。GRASPAについては急性リンパ性白血病(ALL)の第2相および第3相の臨床試験を実施中で、ALLだけでなく、急性骨髄性白血病(AML)症例についても第2相および第3相の臨床試験を計画中で、我々の抗体を併用したアスパラギナーゼ感受性腫瘍の検索を共同で行うことに合意した。2014年12月には、Flow Cytometric Detection of Asparagine Synthetase Protein in Leukemia Cells; Indication for L- Asparaginase Therapyとして20例以上の急性骨髄性白血病(AML)症例の検討結果を56th ASH Annual Meeting and Exposition December 7, 2014, San Francisco, CA, USAにて発表した。2016年1月現在で Data and Safety Monitoring Board (DSMB)の3回目の安全性評価が終了し ERYTECH Pharma SA 社のPhase 2b ENFORCE 1 study in acute myeloid leukemia (AML)の安全性評価がなされ、終了まで患者登録を継続可能と認証されている。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
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