研究課題
基盤研究(C)
石綿とシリカ曝露に関連する悪性中皮腫(MM)と全身性強皮症(SSc)の病態背景における免疫学的特徴の解明は診断・治療に寄与する課題であり、末梢血を用いた免疫機能の広範な解析を行った。その結果、MMと胸膜プラーク(PL)陽性者は類似の特徴を示すが、MMでは制御性T(Treg)細胞マーカーが高く、細胞傷害性T細胞(CTL)機能はPLでも高いことが分かった。重回帰分析より算出された悪性中皮腫予測式は良好なROC曲線を示した。また、SScではTh17細胞機能が高かったが、珪肺(SIL)でもTh細胞上IL-1R1が高くTh17傾向にあり、主成分分析の結果はSILとSScの類似性と差違を明確に示した。
衛生学、免疫学、免疫毒性学