ヒト肝臓のミクロチューブ関連タンパク軽鎖3(LC3)免疫染色を行ったところ、LC3は、正常肝臓の門脈域よりも中心静脈周囲に強く、顆粒状に染まり、脂肪化に伴って、染色性が低下した。 肝臓の脂肪化の指標であるAdipose differentiation-related protein (ADRP)の染色性と比較したところ、小脂肪滴の一部でLC3とADRPが共存していたが、中等度以上の脂肪化でLC3の染色性が低下し、LC3陽性面積と、ADRP陽性面積は逆相関を認めた。ヒトにおいてオートファジーの障害が、脂肪化を促進していることが示唆された。
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