胃癌組織の分化程度とCD44陽性細胞との間には、 比較的低分化の癌組織には、これらのCD44陽性細胞が発現していることが確認された。分化どの高い腸型胃癌においては、CD133陽性細胞もしくはCD44陽性細胞が、共に発現している割合は、極めて低かった。また、胃癌組織内において、両マーカーは、共発現していることが、確認された。さらに、胃癌の腹膜播種している患者の腹水の細胞を分離し、詳細に検討したところ、CD133およびCD44陽性細胞がある一定の割合で存在していることが判明した。ほぼ一定の割合で腹水中に癌幹細胞が存在していると推測された。
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