研究成果の概要 |
アンジオテンシンII(Ang II)により酸化ストレス(ROS)消去系酵素extracellular superoxide dismutase(ecSOD)が抑制され,ROSがより増加し臓器障害も進行し,さらにecSOD活性が先天免疫に関与するToll-like receptor 4(TLR4)欠損でさらに増加した.一方,Ang IIはROS産生酵素NADPH oxidaseを活性化して臓器内のROSを増加し,炎症を惹起したことから, Ang IIはTLR4を介してNADPH oxidaseを活性化させるだけでなく,ecSODを抑制しROSを増加させ,臓器障害を引き起こすことが示唆された.
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