アレルギー性疾患の増加は社会問題の一つとなっており、その原因の解明と効果的な治療法の開発が急務とされている。アレルギー性疾患の要因として、微小粒子状物質の関与が示唆されており、PM2.5などが健康被害を引き起こすとしてその影響が懸念されている。 我々は粒子状物質としてアルミニウム塩やシリカを肺に注入することによって引き起こされるアレルギー性炎症モデルを作成した。このモデルでは抗原特異的なIgEが誘導されるが、その反応はMyD88依存性であり、さらにIL-1受容体やIL-1aの欠損マウスではIgEの誘導が低いことを認めた。IL-1aは主に肺胞マクロファージの細胞死によって誘導されていた。
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