肥大化したインスリン抵抗性を示す3T3-L1脂肪細胞において、LAMP1/2、Atg5などのオートファジー関連遺伝子の発現低下およびオートファジーの活性低下を見出した。 更に、3T3-L1脂肪細胞においてオートファジーの活性を低下させると、ERストレスを介して炎症反応が惹起され脂肪細胞におけるインスリン抵抗性に関与していることを見出した。 動物モデルを検討したところ、LAMP2ノックアウトマウスで、オートファジーを抑制すると、予想に反して、脂肪細胞の肥大化は見られなかった。しかしながら、LAMP2ノックアウトマウスの脂肪組織では、炎症反応が亢進していた。オートファジーは脂肪細胞の分化に必要なことと、分化後は炎症反応を介したインスリン抵抗性に関与していることがわかった。
|