本研究において自然免疫機構が皮膚炎症性疾患に与える影響を検討するために、表皮細胞と炎症性細胞における抗菌ペプチドカセリサイディンが与える影響を調べた。カセリサイディンによって表皮角化細胞から誘導されるIL-1ファミリーに属するサイトカインIL-36群を同定し、その作用を確認した。カセリサイディンとIL-36は相加的、相乗的に炎症性サイトカイン誘導に関与することを確認した。カセリサイディンとIL-36皮膚炎症性疾患の乾癬において高発現していることから、これらが皮膚炎症性疾患の増長に作用していることが確認された。
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