抗精神病薬(AP)服用中及び未服用の統合失調症患者(SZ)、健常被験者(NC)の三群で、QTc間隔を比較し、AP未服用のSZでもQTcが有意に延長していたとの結果を得たためPLOS ONE誌上で報告した。SZとNCを対象にSZとQT間隔の両方に関連がある可能性のある遺伝子KCNH2、NRG1、AKAP9977、AKAP9978 の血液中mRNA発現量を測定して比較し、SZでは遺伝子の発現量とQT間隔との関連も検討した。その結果、AKAP9977の発現量は、SZで低下し、NRG1はSZで増加していた。NRG1と脈拍の間だけ相関を認めたが、QT間隔と遺伝子発現量の間に差は認められなかった。
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