日常診療でアルツハイマー病(以下AD)及び経度認知障害(以下MCI)の予防、早期介入のため、ADの早期スクリーニングに有用な診断法の確立を検討してきた。MRIを用いたVSRADによる脳萎縮の評価及び磁気共鳴スペクトル(MRS)がADの早期診断に有用である事を示した。またAD/MCI患者では過酸化脂質代謝産物であるアクロレイン、その代謝産物である3-HMPA がAD/MCI患者の末梢体液で高値であった。さらにAD/MCI患者ではアルカデインの脳内γ-セクレターゼによる分解産物であるp3-Alcα35がの血液中で有意に高値で、血液バイオマーカーとしてADスクリーニングに有用である可能性を示した。
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