BF-227によるアミロイドイメージングの画像統計解析を、SPMと3D-SSPを用いて行った。各症例における結果を比較検討し、最適な画像統計解析手法の確立を試みた。その結果、健常者の24%、MCI患者の45%、AD患者の68%で両解析結果に乖離が見られた。これらの原因は主として解剖学的標準化におけるエラーに起因していると考えられた。3D-SSPでは白質の非特異的集積が高い症例、SPMでは頭蓋骨集積が目立つ症例でエラーが起こりやすかった。3D-SSPでは投与後早期の血流画像の利用が、SPMでは頭蓋骨集積を事前に除去するscalpingが、解剖学的標準化におけるエラー軽減に有効であった。
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