膵癌肝転移の新規治療法の開発として新規球状塞栓物質を用いた血管塞栓術の研究を行った。まず、基礎研究として動注リザーバーのビーズ通過実験を行い、500μm以下のサイズのビーズであれば投与可能であることが確認された。次に初期臨床症例として乏血性肝腫瘍に対してビーズbland-TAEを行い良好な治療効果が得られた。さらにイリノテカン溶出性ビーズの基礎研究としてVX2腫瘍移植家兎を用いてTACEを行い40μmnのビーズが腫瘍内部の細い血管に分布し高い抗腫瘍効果が得られること、さらに薬理学的にも優れていることを示した。
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